~山頂晴れて~

Yahoo!ブログより

天井川

私の住んでいる地区には「天井川」というものがあります。

これは、川底が周囲の道や地面よりも高い所にある川のことです。

戦前に県道が建設される際、河川の勾配を少しでも緩くするため河川の下に県道を開削する工法を

とったため、何ヶ所もの天井川が形成されました。

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写真のように、県道の上を川が横切っている場所(地元の人は「かけひ」と呼んでいます)

が7箇所ほどあったのですが、一つは、昭和58年の台風の時に山からの土砂で埋まってしまい、

その後の河川改修で一箇所づつ普通の川へ変えていき、現在は二箇所が残っています。


その二箇所もここで取り壊されることになりました。

今朝、重機が入りドッドッドッドッド!と爆音を響かせて「かけひ」を崩していきました。


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「かけひ」は小学生が『近寄って遊んではいけない場所No.1』にランキングされていました。

しかし、元忍者の私たち小学生にとっては良い修行の場所でもあり、幅20cmほどの壁の上を

平均台を歩くように渡ったり、周りの木にロープを結び「猿飛びの術」の訓練をしたりしていました。

大人に見つかると大目玉をくらいましたが・・・・。


私より年上の人達にもそんな記憶があるのでしょう。。。。

近所の人達が代わる代わるやって来て、「かけひ」の最後を名残惜しそうに見つめていました。


しばらくは一方通行で不便ですが、工事が終わると、見通しの良い広い交差点になるし、

大水、土砂崩れなどの災害も出難くなり、住みよいまちになることでしょう。