ボディの形成~ディッピング
いよいよボディを削ってルアーの形にしていく楽しい作業です。
ルアーを正面から見ると四角です。その角をカッターで削り8画にします。
さらに角を削ると16角になりどんどん丸に近づいていきます。
そんな感じで形を作りますが、ミスって削りすぎたり指を切ったりしてはいけないし、
おおまかでかまいませんので、赤い部分を少しずつ削ります。
次にサンドペーパーを使って表面を滑らかにしていきます。
私は240番と400番を使っていますが、最近は400番のみで仕上げることが多いです。
やってみると案外簡単に魚の形になります!自分の好みで削ってください。
水の中で渓魚に襲われるのを想像して仕上げていきましょう!
スベスベに仕上がったら、ディッピングに入ります。
ディッピングとは、耐水性と強度をアップさせるためにルアーを薬品でコーティングする作業です。
薬品はセルロースセメントやウレタンコーティング剤があります。
私は、セルロースを温存するために薄めたラッカーにルアーを数分漬けてから、
セルロースにどぶ浸けしていました。
しかし、異なった材質の塗装の上に塗り重ねた場合は、ぶつけた場合等に塗膜剥離が起こる場合がある
ようですので、今度は薄めたセルロースでやってみる予定です。
最初に薄めたものを使うのは素材のバルサによくしみ込ませるためです。数分間浸けて浸透させて下さい。
2回目からは原液に、泡が立たないようにゆっくり浸けてゆっくり引き出してください。
セルロースを使う注意点としては、最低6時間以上の乾燥が必要、そして最高48時間以内に次のドブ漬け
を行わないとコーティング部分に亀裂が入る場合があります。
後は、湿度が高い時期に白濁してしまうことです。
それでもセルロを使うのは塗膜が頑丈で長持ちするからです。
この時、ワイヤー作りで失敗したものをハンガーに使うといいです。
ルアーを吊るせるようにダンボール箱などに針金を張り、乾燥させます。
乾燥したら、600番ぐらいのペーパーで軽くサンディング(やすりがけ)します。
そして頭と尻尾を交互に、ディッピング~サンディング~とくり返し行います。
私ほこれを7回~10回ほど行っています。
写真のようにピカピカになったら、アルミを貼ります。