野生との共存
今日も木曽方面へ行ってきました。
山間の村の中を流れる支流で釣っていましたが、釣れないのでそろそろ移動しようと車に戻ると、
かぼちゃの畑に何やら生き物が見えました。
ちいさなイノシシです!こちらに気づきもせず、かぼちゃ畑に頭を突っ込んでいます。
写真を撮ろうと近づくと、慌てて逃げていきました。
かわいいもんだな~、と後姿を見送っていると、軽トラに乗ったおじさんが声をかけてきました。
「今、イノシシがいたら~?」「どっち逃げた?」
私が逃げた方を教えると、もう一人のおじさんと草むらに逃げ込んだイノシシをはさみうちにして
捕まえようとしています。追い込まれたイノシシは川へ飛び込みました。
対岸まで上手に泳ぎ逃げ切ったかと思いましたが、護岸された土手を登ることができません。
いつのまにか、周りには近所の村人が数人集まっていました。みんなでイノシシを追い込みます。
すると、おじさんの一人がその上からイノシシに大きな石をいくつも落としました。
石が当たり動きの鈍くなったところで、おじさんも川に下りたのですが、イノシシも必死で逃げます。
しかし、とうとう捕まってしまいました。棒でたたかれ気絶してしまいました。
最初はほのぼのとした光景だったのに、気がつくと結構荒っぽい狩になっていました。
実はこのあたりの畑や田んぼがイノシシにそうとう荒らされているらしいのです。
何もそこまでしなくても・・・と思うようなイノシシ狩だったのですが、
ここに住む人たちにとっては死活問題なのです。
前日には、大人のイノシシがワナに掛かって捕まえられたそうで、この日の退治とあわせて
村の人はほっとしていました。
サルやシカも含めて、野生との共存の難しさを感じました。
ばあちゃんも「かわいそうだが、しかたないだよ・・・」と言っていました。
あっ!肝心の釣りですがやっとボーズから逃れることができました!
木曽川の規定サイズにほんのちょっと、たった3cm届かない、ナイスなアマゴでした。
ネットに入れたとき逃がしてしまい写真は撮れませんでした。
ちなみに木曽川の規定サイズとは15cm、ネットの網の目をすり抜けるくらいです・・・。